魚肉ソーセージの正体を知る。【小腹おやつ研究②】
「魔の小腹時間」に食べる小腹おやつ研究の第2段です。
魚肉ソーセージ。
小腹がすいた時、そして「甘いもの」の気分ではない時、ポテチや塩辛い煎餅をいっぱい食べてしまうよりはいいかな、と思われる一品です。
なぜ罪悪感が少ないのかというと、「頭がよくなるおやつ」「ぐんぐん育つおやつ」ってイメージがあるからです。子どもの頃は「頭に栄養がいくんだ…!」みたいな思いでパクパク食べていました。(母もそういう認識なのか常備してあったし)
大人になってから全然食べていなかったのですが、ダイエット本に「タンパク質がとれる、おすすめのおやつ」として紹介されていたのがきっかけで、また食べるようになりました。(たんぱく質の重要性を意識し始めた1年くらい前からです。)
私の場合、食事が質素だった時のたんぱく質補充で食べていることもあります。たとえば、お土産でいただいたご当地ラーメンをランチにした時とか。私は試してませんが料理にも幅広く使えるみたいですし、軽く焼いておつまみにしてもOK!
そんな便利な魚肉ソーセージですが、実のところ、私はその実態をよくわかっていません。魚肉??って何の魚? 全部が魚肉で出来てるわけでもないよね?他に余分なもの入ってないの?とか…。バナナと一緒で、「何となく栄養満点で質のいいおやつ」って認識にとどまっています。
今回、普段は調べることのない魚肉ソーセージを詳しく調べてみました。
★☆目次☆★
- 魚肉ソーセージは栄養のある「加工食品」
- 魚肉ソーセージの種類
- 魚肉ソーセージはどうやって作られている?
- つまり「魚肉ソーセージ」とは。
- 魚肉ソーセージの栄養とは?
- 魚肉ソーセージの欠点
- 魚肉ソーセージのまとめ
魚肉ソーセージは栄養のある「加工食品」
※直径2㎝くらいのタイプを想定しています。イメージはニッスイ「おさかなのソーセージ」。
●コスパ ★★★★☆ 4本で150~300円程度。1本50円前後かな。
●お手軽度 ★★★★☆ オレンジのフィルムがうまく剥がれない(笑)
●カロリー ★★☆☆☆ 1本75gあたり130Kcal。1本で十分です…
●栄養価 ★★★★★ タンパク質、カルシウムが豊富。下記に詳細あり。
●腹持ち ★★★★☆ 1本食べたらけっこうお腹が満たされる。
●保存性 ★★★★☆ 加工食品なのでわりと長持ち。でもそれが故に…
●満たされ度 ★★★☆☆ 正直、ウインナーの方が美味しいですよね…
魚肉ソーセージの種類
一口に魚肉ソーセージと言っても、いろんなメーカーの商品があります。今回研究するにあたってメインに選んだのは、もっとも定番と思われる「ニッスイ おさかなのソーセージ」です。
www.nissui.co.jp
全長18㎝くらいで、太さが直径2㎝くらい。それがだいたい4~5本セットで売られています。これと似たフォルムの商品が、CGCや丸大食品、マルハニチロなどから出ていて、正直調べてみるまでは区別がついていませんでした(笑)
それぞれ、微妙に食感(弾力がある、柔らかいなど)や甘みが違うみたいです。下記のサイトに食べ比べがありました。好みが分かれるところかな?私は柔らかすぎない方が好きです(^O^)どれを買うかは、よく行くスーパーがどれを置いているかにもよるかもしれません。
www.kspsvc.com
私の場合は、子どものころからこの「グングンソーセージ」が好きです。今手元に常備してあるのもこれです。
昔グリコだったフードリエって会社の商品です。これ、ちょっと細身なんですよね!直系1㎝くらい。2㎝のものだと私の小腹おやつには多すぎるんです…(^_^;)
こちらだと、1本20gで38kcalです。50kcal切ると嬉しい私(笑)って、いっぱい食べたら一緒やし!
定番商品の他に、ちょっとリッチでワンランク美味しいものとか、栄養価が高くなっているもの、子ども向けパッケージになっている可愛いものなど種類は本当にいっぱい!興味はあるけど今のところ網羅できません…。
魚肉ソーセージはどうやって作られている?
手元にある「グングンソーセージ」の成分表を見ると、主成分は「魚肉」。
前から疑問でしたが、魚肉って何なの?
そこでフードリエのサイトを調べてみたんですが、あんまり情報がありません。
原材料が北米、タイ近海でとれてるってことぐらい。
そこで、大手のニッスイ「おさかなのソーセージ」のページで調べたところ、
スケソウダラ、ホッケなどの白身魚で、日本だけでなく世界の各水域から 漁獲したものとありました。
マルハニチロのページには、さらにタラ類やアジ、サケなんかも書かれていました。
使われているお魚:マルハニチロのフィッシュソーセージ/魚肉ソーセージ|マルハニチロ株式会社
つまりいろんな魚(主に白身魚)ってことですね。だから「魚肉」ってざっくり書かれてるのか…。
そのいろんな魚を、漁獲したその地で「すりみ」にして、冷凍して品質を保ったまま日本に運んできて、工場でその日加工する分だけ解凍して使うんだそう。
下記のサイト「バーチャル工場見学」がとても面白かったです。ニッスイのお魚ソーセージがどのように作られていくのか、入荷から製造工程、出荷までをクイズも混ぜて紹介してくれています。
おさかなのソーセージができるまで バーチャル工場見学|バーチャル工場見学|ニッスイ商品情報サイト
つまり「魚肉ソーセージ」とは。
魚肉及び鯨肉の原材料に占める重量の割合が50%以上のものを「魚肉ソーセージ」としており、15%未満の「ソーセージ」や15%以上50%未満の「混合ソーセージ」とは区別されている。
つまり、「魚肉ソーセージ」として売られているものは、その成分半分以上、魚のすりみだということですね。で、その50%以外の部分は、
スケトウダラなどの冷凍すり身50-60%に、豚脂、調味料と香辛料を混ぜ、練り合わせたものをケーシングし、レトルト殺菌釜で高圧高温殺菌を行って出来上がる。必要に応じてデンプン・植物性タンパク・卵白などの結着剤、および酸化防止剤や保存料を加えることもある。
まぁ味付けとか「つなぎ」のようなものですね。なるほど、魚肉ソーセージの正体がわかった気がしました!
魚肉ソーセージの栄養とは?
①豊富なカルシウム
魚肉ソーセージが「子どもの成長におすすめ」と言われる所以は
カルシウムの豊富さからです。
ニッスイの「おさかなのソーセージ」1本75gに含まれるカルシウムは375mgで、これは「1日あたりの栄養素等表示基準値に占める割合」の53%にもなるそう。
これはすごいですね!育ち盛りの子どもにはぴったりです!
私くらいの年代だと、将来的な「骨粗しょう症」予防に役立つ気がします。
ただ、カルシウムの過剰摂取も「高カルシウム血症」っていう症状を引き起こしてしまう可能性があってよくないようなのです。なので、ニッスイのホームページには1日1本を目安にお召し上がりください、と書いてありました。
カルシウムが必要といえば妊婦さんも浮かびますが、原料の魚に含まれる可能性がある「水銀」がよくないことや、のちに説明する「塩分が高い」点も含め、食べ過ぎはNGということでした。
②タンパク質
私は魚肉ソーセージに一番求めていたのがこちらの「タンパク質」。
ニッスイのおさかなソーセージには「6.9g」、グングンソーセージには「2.2g」のタンパク質が含まれるようです。
タンパク質って、不足している人多いようです。私も、おかずで肉をケチったりしているので(笑)いっぱい食べているつもりでも足りていないこともあると思います。
こちらのサイトがわかりやすかったのですが、
豆腐や納豆だけでタンパク質は本当に足りている?私は大丈夫と思った方こそ「必読」です。 | DIET GENIUS.jp
1日に必要なタンパク質の量は、その人の運動量と体重によって変わってくるのですが、私のように運動をしない人の場合は1kgにつき0.8gとなっています。
これで計算すると、体重50kgの普段運動をしないOLの方は、【50×0.8=40g】となり、体重50kgでボディメイクの為のトレーニングをしている方は、【50×1.7=85g】が一日に必要な目安量となります。
と書いてありますので、運動習慣のない女性でしたら、だいたい40g前後必要ということになってきます。そうすると、上記にあげた魚肉ソーセージのタンパク質含有量は、なかなか強い味方になるな~と思います。
良質なタンパク源と言われる豆腐や納豆は、魚肉ソーセージに比べると気軽さが低いですよね。納豆「だけ」を食べることは少ないだろうし、豆腐は器にだして、醤油かけて…など。そう思うと、魚肉ソーセージはよいタンパク源なのかもしれません。
③ EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)
魚(特に青魚)に含まれるEPAとDHAは、記憶力や認識力がよくなったり、中性脂肪値を下げるといわれています。(詳しくは下記リンク)私が幼少時にいだいていた「頭がよくなるおやつ」のイメージはここからきているのかな?と思います。
記憶力を維持する!EPA・DHA効果とは?|ブランド一覧|ニッスイ商品情報サイト
中性脂肪値を下げる!EPA・DHA効果とは?|ブランド一覧|ニッスイ商品情報サイト
ただ、前項で「魚肉」で使われている魚は「主に白身魚」ということがわかったので、EPAやDHAを売りにしていない魚肉ソーセージに関しては、そんなに期待するほどの含有量はないのではないかな~?という気もします。
もしEPAやDHAを取りたい!と思った場合、普段食べている魚肉ソーセージとは違うものを選んでみるのもいいかもしれません。
こちらでもいろいろ紹介されていました。
魚肉ソーセージでもDHA EPAは補給できる! | DHA EPAサプリ比較ランキング
他にも、魚肉ソーセージはポークソーセージなどに比べて脂質が低い点もヘルシーと言われる所以なのだそうですね。
魚肉ソーセージの欠点
①塩分が高い
ニッスイ「おさかなのソーセージ」には1本(75g)あたりに1.3g、フードリエ「グングンソーセージ」には1本(20g)あたり0.5gの塩分が含まれています。
無知な私はこれだけではピンとこなかったのですが、厚生労働省の1日あたりの塩分摂取量の目標値を調べたら…
男性…8g、女性…7g でした。って考えると、
魚肉ソーセージ塩分高い('Д')!!ってなりました。
まぁ、確かに塩味を感じる味ではありますしね…。
私は醤油を料理でよく使うので、魚肉ソーセージをおやつにパクパク食べて、夕食に和食なんか食べたら、かなりの塩分を摂取したことになりそうです。
これは、魚肉ソーセージに限らず、ハムやベーコンやウインナーなどにも言えることだとは思います。夫婦で高血圧が心配な家系なので、このことは忘れないでおきたいです。
②加工食品なので、添加物が気になる。
「魚肉ソーセージ」で検索すると、「魚肉ソーセージ 発がん性」って出るんです。
えっ、何で( ゚Д゚)!?と思ったら、やっぱり出ました。添加物問題。
加工食品なら添加物、野菜なら農薬…
検索したら脅し文句が出るわ出るわで収集つきません。いろんな食物が怖くなってきます…。
いちいち気にしていたら何も食べられなくなるんじゃないのかな~って思っている部分もあるのですが、一応「魚肉ソーセージ」に関しては何がネックになっているのか調べてみました。
一つは、ソーセージの赤い色を何で着色しているのか。つまり着色料の問題です。
赤色106号、赤色102号みたいなタール系色素に、発がん性や染色体異常の危険性が指摘されているようなんです。また黒ずみを防いで美味しく見せる発色剤である亜硝酸ナトリウムにも発がん性が指摘されています。
でもこれ、ニッスイの「おさかなソーセージ」と「グングンソーセージ」には入っていません。両方とも天然着色料を使用しています。安全性を重視して入れないメーカーが増えているんだと思います。ですが…ね。
★「おさかなのソーセージ」=トマトリコピン・くちなしで着色
※メーカーページにも載っているのでウリの一つなんでしょう。
コチニール色素('_')? …調べました。
…。
……。
これ知りたくなかった(´-ω-`)
いや、危険がどうとかではないんですよ。気持ちの問題。
私からは伝えないでおきます。
知ったら食べられなくなりそう…と思ってしまう覚悟がある方はお調べください…。
二つめは、肉のタネを結着させるために入れる添加物。リン酸ナトリウムです。保水性を高めて結着力をあげるので、魚肉ソーセージに限らず、加工食品によく使われるそうです。
こちらはもともと体内にもある成分なので、危険なものではないようです。ですが、過剰摂取すると弊害として「骨粗しょう症」など、成長を阻害する可能性があるとのこと。
カルシウム取りたくて魚肉ソーセージ食べまくってたら、骨粗しょう症になりました。とか笑えないんですけど…。知らないってコワイ( ;∀;)
魚肉ソーセージのまとめ
いまひとつ正体がわからなかった「魚肉ソーセージ」について、だいぶ良く分かった気がしました。
いろんな魚がすり身になって凝縮された、お手軽栄養おやつともいえる魚肉ソーセージ。でも、結局「加工食品」なんですよね。お手軽で長持ちしやすい加工食品ってことは添加物の問題は避けて通れないということ。
現代の数ある加工食品の中で、すべての食品成分をチェックして全部完璧に選ぶなんて難しいけれど、よく食べるもの、常備しているものくらいは、どんな添加物を使用しているか、メーカーごとに比較して選んでみたらいいのかもしれません。
そこで初めて、食品メーカーさんの知られざる努力を知ることにもなるんですね。同じように見えても、各社で努力してる部分が違うのを見つける。それも面白いです(^O^)
魚肉ソーセージに限らずですが、「カルシウム」採りたい!と言って魚肉ソーセージで全部それを補おうとして食べまくるとか、そういうのがよくないんですね。牛乳とか、普通のお魚とか、いろんなものをバランスよく食べて摂取しろってことなんでしょう。
なかなか難しいけれど、過剰摂取にならないように、今後も「魚肉ソーセージ」と付き合っていきたいと思います♪
今日も読んで下さった方、ありがとうございます。
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