*こあらのアイディア帖*

地方在住の大ざっぱな30代主婦が、手作り・食改善・節約・大人のおしゃれなど、興味のある分野で思いついた工夫を備忘録的に綴ります。

心象風景〜リビングで手縫いしてる母

今週のお題「おかあさん」

f:id:mienotes:20180515154658j:image

うちの母はハンドメイドが好きで、
よく何か作っていたのですが、
ミシンよりも手縫いでチクチクしてることが多かったんです。

 
可愛い木で出来たようなソーイングボックスではなく、
ホームセンターで売っているプラスチック道具箱に、
手芸用品をたくさん入れたものが置いてあって。

 
その横に、お菓子の外箱があって、
それを開けると
作りかけの何になるかわからないパーツが
中にコロコロ入っていました。

 

それで、家事とかの合間に、
テレビ見ながらとか、喋りながら、
チクチクチクチク…している。

 

で、気がつくとその完成品が
棚とか玄関に飾られている。
動物のパペットとか、小物入れみたいなもの。

 

私は手縫いがそんなに上手じゃないし、
時間がかかるから、
たいていミシンで出来るものを選んで作っていたので、
よく手縫いでいろいろ作るなぁと思っていました。

 

でも、この間、
手縫いを久しぶりにしてみて思ったことがあります。

 

主婦には
手縫いの方が生活に溶けこませやすい。

 

ミシンは音がうるさいし、
机がないとできないから、できる場所が限られてしまう。
一度作り出したら、
ずーっとその場所に黙々と張り付くことになる。

 

でも、手縫いは場所を選ばないし、
静かだから、みんなのいる場所で出来る。
針山に針をさせばいつでも中断できる。

 

だからかな。
手縫いの方が多かったのは。
みんながいる空間に、
「ちくちくしてる母」が普通に馴染んでた。
それが家族のだんらん風景になっていたなぁ…
なんて思ったりしました。

 

母の裁縫箱には、
いらない洋服のボタンだけ取ったものや
可愛いレースだけとっておいたものや、
おしゃれなラッピングについていたリボンが眠っていて
いつのまにか作品に使われていたりします。

 

それを見て、「あっ…」「これって…」と
発見した気持ちになったりして。

 

お金をあまりかけずに遊ぶ人ですね。

 

節約と、生活の知恵。
創作心と遊び心と、てごころ。
そういうのが我が家にはあふれていて。

 

子どもの頃はそんな環境が当たり前だったし、
手づくり品より、みんなが買ってる既製品とか
流行のモチーフが素敵に見えること多かったりして
手作りがダサく思えることもありました。

 

でも、そうやって、
お金よりも時間をかけた
「手づくりしたもの」が持つ雰囲気に憧れて、
わざわざ既製品より高いお金を出してまで
「欲しい」という人もいるのは確かで。


だから
母が作っている雰囲気には
とても価値があったのだなぁ…
と今では思っています。


特に結婚してから実家に帰ると、
その実家の雰囲気に、
懐かしくて、落ち着くものを感じたりします。

 

時々私もテレビを見ながら
手縫いで、
ほつれた上着とか、取れたボタンをつけています。
その姿は、母に似ているかもしれないな。
とか思ったりしています。 

 

 

 ↓ ↓ ↓ 登録していただけると嬉しいです(*´▽`*)